日々の記録と、感じたこと

ベイエリアに暮らすエンジニアが日々体験したことを書き連ねます。

技術営業(セールスエンジニア)になる際に学習した内容について

自分はカスタマーサポート(≒ コールセンター)としてキャリアをスタートし、その後、技術営業(セールス エンジニア)になり、今はソフトウェア エンジニアとして働いている。

その際に「どうやってセールス エンジニアになったんですか?」「どうやってソフトウェアエンジニアになったんですか?」とよく聞かれる。ソフトウェアエンジニアについては、特に英語圏ではかなり情報が豊富になってきた。そのため、今回はセールスエンジニアに焦点をあてて書いてみたいと思う。

 

技術営業(セールス エンジニア)とは

まず初めにもらう反応が「セールス エンジニアってなんですか?」というものである。これは実は答えるのが少し難しい。というのも、すべての企業に存在するわけではなく、また、存在していた場合にも、商材によって微妙に業務内容が異なる場合がある(業界によってはプリセールスというと通じる場合もある)。

ただ、多くの場合、以下のように説明している:

  1. 営業活動に従事しつつ、
  2. 技術的な貢献をする

つまり、ある商品を使おうとする場合に、技術的な対応が必要になったり、そうした技術的な対応があるとより効果的に商品を活用できるケースがある。具体的には、商品が提供している API の活用や API との統合、また、製品機能自体ではできないが、製品機能と外部 API 等を使って実現できるソリューションなどが考えられる。

また、サポート方法も、顧客のエンジニアをサポートする場合もあれば、サンプルコードのような形で、実際に手を動かす場合もある。ただ、大原則として、顧客の代わりに実装するというような受託開発的な活動は一切しないことになっている。

以下の記事も合わせて参照されたい。

 

学習した内容について

ソフトウェア エンジニアの場合と比べて、セールス エンジニアは必ずしも最高品質のコードが書ける必要はない(と筆者は考えている)。大切なのは技術的な全体像がつかめて、技術的な会話やサポートを顧客に提供できることである。そのため、一般的なコンピュータに関する知識を保有してることが求められる。

勉強方法については様々な意見があると思うが、個人的には『基本情報技術者試験』や『応用情報技術者試験』が網羅的、かつ、実践的で、とっかかりとしては良いのではないかと思う。その中で知らなかった内容や気になった内容を(定番の著作などで)確認していく方法を、もしもう一度ゼロから学習するなら取ると思う。

これらに加えて、以下の 3 冊にはとてもお世話になった。

それ以外にも様々な本を読んだが、改めて『基本/応用情報技術者試験』に立ち返って、弱い箇所を補強するか、あるいは、大学のコンピュータ・サイエンスのシラバス等を眺めて、詳しくない領域を自分なりに学習していくのが、今振り返ると良い気がしている。

また、若干の余談になるが、筆者自身は基本的には書物を用いた独学で、それ以外にも良い方法があるかもしれないが、普段聞かれた際にはそう答えている。